読書が続かなかった僕が、年間50冊読めるようになった方法

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

本を開いて3ページで寝落ちしていた頃の話

読書が趣味と言いたいのに、全然続かなかった。学生時代は好きだったはずなのに、社会人になってからというもの、本を買っては積んでを繰り返した。夜に「今日こそ読もう」と寝る前に開くと、気づいたら電気がついたまま朝を迎えている。ページに折り目すらついていない。

最終的にどれだけ積読があるか怖くて数えられなくて、ある日部屋の本棚を見たら、未読の本が47冊あった。47冊。買った記憶すらない本まであった。

それが変わったのは28歳のとき。通勤電車の中でスマホをダラダラ見ている時間がもったいないと感じ始めて、「せめて本でも読もう」と思い立ったのがきっかけだった。でも当時の自分には、どう習慣化するかの具体的な方法が全くわかっていなかった。

最初の突破口——Kindle Unlimitedを試したら世界が変わった

紙の本が続かない理由のひとつは、「買った本を読まないともったいない」というプレッシャーだと気づいた。1,500円払って買った本を途中で投げると罪悪感がある。だから読み進めようとして苦しくなる。

Kindle Unlimitedを月980円で契約したのは、それを解消するためだった。読み放題なら途中でやめても全然いい。合わなかったら次に行けばいい。この気持ちの軽さが、読書継続の鍵だったと今は確信している。

最初の1ヶ月で読んだのが8冊。過去3年分より多かった。ビジネス書から始めて、自己啓発、エッセイ、小説と広げていった。Unlimitedは読める本のジャンルが偏っていると言われるけど、そもそも読んでいなかった自分には十分すぎるラインナップだった。月980円で毎月8〜12冊読むなら、1冊あたり82〜122円。これは破格だと思う。

ただ注意点として、最新の話題作や有名なベストセラーは対象外のことが多い。Unlimited対象かどうかを事前に確認する癖をつけないと、読みたい本が読めないというストレスが生まれる。

通勤読書:往復1時間が最強の読書時間になった

僕の通勤時間は電車で片道28分。往復で56分。1年で計算すると、平日240日×56分=13,440分=224時間。これをスマホでニュースを眺めることに使うか、本を読むことに使うかで、年間の知的インプットが根本から変わる。

通勤読書にはスマホのKindleアプリを使っている。専用のKindle端末も持っているけど、通勤バッグにKindleを入れ忘れる日があってストレスだった。スマホならどうせ持ち歩くから確実。

混んでいる電車で本を持つのが難しい日は、スマホを片手で持って親指でスクロールする読み方に慣れた。最初は読みにくいと思っていたけど、1週間で慣れた。慣れてしまえばむしろ快適で、本のページをめくる必要もないし、暗い場所でも読める。

通勤読書のルールとして決めたのは「乗ったらすぐKindleを開く」こと。スマホを開く習慣はすでにあるので、そのままKindleを開くという動作に置き換えるだけでよかった。TwitterやInstagramを開く前にKindleを開く。これだけで劇的に読書時間が増えた。

Audibleの導入で「耳で読む」を覚えた

Kindle Unlimitedを使い始めて半年後、Audibleも契約した。月1,500円で1冊クレジット制(現在は聴き放題プランもある)。最初は「耳で聴くのは読書じゃない」という謎のこだわりがあったけど、試してみたら考えが180度変わった。

Audibleを使い始めたのは通勤以外の隙間時間を活用するため。洗い物をしながら、ジョギングしながら、買い物に行く途中に歩きながら。「ながら読書」ができると、1日の読書量が一気に増えた。

最初に聴いたのは山崎豊子の『白い巨塔』。小説なら内容を追うだけでいいので耳で聴くのに向いている。プロのナレーターが読んでくれるから、むしろ集中して内容に没入できる。ビジネス書はメモを取りながら読みたいのでKindle、移動中のエンタメ系はAudibleという使い分けが自然にできてきた。

Audibleで特によかったのは、芦田愛菜が朗読した『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。ナレーションの上手さが内容への感情移入を高めてくれた。

ブクログで記録を始めたら、読んだ本が財産になった

読書記録アプリのブクログを使い始めたのは読書を再開して2ヶ月後。それまでは読んだ本をすぐ忘れていた。「先月なんか読んだっけ?」という状態が続いていた。

ブクログは読んだ本をバーコードでスキャンして登録できる。評価(星1〜5)と感想を書けるのが便利で、後から「あの本どうだったっけ」と振り返れる。本棚機能があって「読んだ本」「読みたい本」「読んでいる本」に分類できる。

記録をつけ始めて気づいたのは、感想を書く前提で読むと集中力が上がるということ。「何かひとつ書くことを見つけながら読む」という意識が生まれて、内容の吸収率が上がった気がする。

1年記録を続けた結果、2022年は読んだ本が53冊になっていた。自分でも信じられなかった。前年まで年間3〜4冊だったのに。

年間50冊を達成するための具体的な仕組み

僕がやっていることをまとめると、以下の構造になっている。

  • 通勤(往復56分):Kindleアプリで読む。1日15〜20ページ消化
  • 昼休み15分:食後の時間でKindle。1日8〜10ページ
  • 家事・移動中:Audibleで聴く。週3〜4時間分
  • 週末の朝1時間:カフェや家でじっくり読む
  • 記録:ブクログに読了したら即登録

年間50冊を達成するには、1冊を平均7日で読めばいい。1冊200ページとして、1日30ページ読めば6〜7日で読み終わる計算だ。通勤+昼休みで25〜30ページは確保できる。これが基本の数字。

ジャンルは「今の自分に必要なもの」で選ぶ

「何を読むか」で迷う人が多いけど、僕は「今の自分の状況で役立つもの」という基準にしてから迷わなくなった。

転職を考えていた時期はキャリア系の本を集中的に読んだ。『転職の思考法』(北野唯我)、『YOUR TIME』(鈴木祐)、このあたりは通勤中に3日で読み切った。自分ごととして読めるから、普段より格段に集中できる。

小説は「気分転換」の位置づけで、月に1〜2冊入れる。直木賞や本屋大賞の話題作を選ぶと外れが少ない。2023年で一番よかったのは万城目学の『八月の御所グラウンド』。直木賞受賞作で、京都という舞台の空気感が好きだった。

続かなかった本当の理由は「仕組みがなかった」だけ

読書が続かない人は意志力が弱いわけじゃない。僕はそれを身をもって経験した。意志力に頼ると絶対に続かない。仕組みを作れば、意志力なんてほぼ不要になる。

通勤時間を読書時間に変換する仕組み、Kindle Unlimitedで心理的ハードルを下げる仕組み、Audibleで耳の空き時間を使う仕組み、ブクログで記録することでモチベーションを維持する仕組み。これが全部そろって初めて、年間50冊という数字が現実になった。

積読47冊だった自分が、今では「次に読む本が多すぎて選べない」という嬉しい悩みを抱えている。本棚の積読は全部消化して、今はリストに読みたい本が80冊以上並んでいる。この変化が、仕組みだけで起きたのだと思うと、仕組み化の威力は本当にすごいと実感している。

タイトルとURLをコピーしました