サブスク音楽を3つ使い比べた結果——Spotify vs Apple Music vs Amazon Music

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3サービスを同時に3ヶ月使い続けた理由

音楽サブスクを3つ同時に使っていた時期がある。Spotify、Apple Music、Amazon Music Unlimitedを並行して3ヶ月。月に合計3,050円の出費だった。「そんな無駄なことをしなくても」と思われるかもしれないが、これをやらないとフェアな比較ができないと判断した。

同じ曲を3つのサービスで聴いて、同じ条件でUIを使って、同じプレイリストを作ってみた。朝の通勤で1つ、昼休みで1つ、夜で1つとローテーションしながら使い続けた3ヶ月の記録を書く。

Spotify——レコメンドエンジンは本物、UIは一番好き

月額プラン:個人980円(無料プランあり)、学生480円、デュオ1,280円、ファミリー1,580円

Spotifyの最大の強みはレコメンド精度だと断言できる。「毎週月曜日に更新される発見ラジオ(Discover Weekly)」が、自分の聴いている曲の傾向を本当によく掴んでいる。「この曲知ってる?」という発見の体験が3サービスの中で圧倒的に多かった。

「Release Radar」という新曲レコメンドも精度が高い。自分がフォローしているアーティストの新曲だけでなく、「好みそうな新曲」を混ぜてくれるので、気づいたら知らなかったアーティストのファンになっていた。

UIは3サービスの中で一番使いやすいと感じた。プレイリストの管理、曲の追加、共有機能が直感的に使える。友達とプレイリストを共同編集できる機能もある。

ただし音質については、標準設定では他の2つより若干劣ると感じた。設定で「最高音質」にすればかなり改善されるが、Spotifyはロスレス・ハイレゾ非対応(2024年現在)。音質にこだわる人は注意が必要。

ポッドキャストはSpotifyが最も充実している。日本語ポッドキャストも英語も豊富で、音楽とポッドキャストを1つのアプリで管理できるのは使い勝手がいい。NewspicksやTBSラジオの番組もSpotifyにある。

Apple Music——音質とAppleデバイス連携は圧倒的

月額プラン:個人1,080円(無料プランなし)、学生580円、ファミリー1,680円

Apple Musicを使っていて一番感動したのは音質。ロスレス(ALAC)とドルビーアトモス(空間オーディオ)に対応していて、対応コンテンツをAirPods Proで聴くと、音の定位感が全く違う。「音楽を聴く体験」としての質は3サービスの中でApple Musicが一番高いと思う。

ただしこの音質を体感するためにはAppleデバイスが必要。iPhone+AirPodsの組み合わせなら最高の体験ができるが、Androidユーザーにはこのアドバンテージがほぼなくなる。

iPhoneのシリとの連携も便利。「ヘイSiri、これと似た曲かけて」という指示が比較的自然に機能する。CarPlayとの相性も良くて、車移動が多い人には特に使いやすい。

UIについてはiOS/macOSとの統一感は高いが、プレイリスト管理のしやすさはSpotifyより若干劣ると感じた。特にWindowsアプリの出来がよくなくて、PCで音楽を管理したい人には向かない場合がある。

レコメンドはSpotifyには及ばないが、「ミックス」機能が地味に使いやすい。「お気に入りミックス」「発見ミックス」「新しい音楽ミックス」の3種類が自動生成されて、なんとなく聴きたいときに便利。

Amazon Music Unlimited——コスパと使いやすさの現実的な選択肢

月額プラン:個人1,080円(プライム会員880円)、学生580円、ファミリー1,680円、Echo端末専用480円

Amazon Music Unlimitedの最大の武器は「プライム会員割引」。Amazonプライムを年払い(5,900円/年、月492円)で使っているなら、合計月額が約1,370円になる。これはSpotify、Apple Musicより安い。

楽曲数は1億曲以上で他2サービスと遜色ない。音質はHD(最大850kbps)とUltara HD(最大3730kbps)に対応していて、Apple Musicと同水準のロスレス再生ができる。

使っていて不満だったのはUIとレコメンドの質。プレイリストの操作感がSpotifyほど直感的でなく、「次に聴く曲を追加する」という操作で手間取ることが何度かあった。レコメンドはSpotifyより精度が低く、「なんとなく知っている曲を垂れ流す感じ」になりやすい。新しい音楽との出会いという体験はSpotifyに大きく劣る。

Amazon EchoやFireTVとの連携は非常に良好。スマートスピーカーを持っている家庭なら音声操作で快適に使える。家でBGMとして流しっぱなしにする用途には向いている。

3サービスを徹底比較——表で整理

比較項目 Spotify Apple Music Amazon Music
月額(個人) 980円 1,080円 1,080円(会員880円)
無料プラン あり(広告付き) なし あり(Prime Music)
楽曲数 1億曲以上 1億曲以上 1億曲以上
音質(最高) 320kbps(ロスレスなし) ロスレス+空間オーディオ ロスレス(Ultra HD)
レコメンド精度 ★★★★★ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
UI使いやすさ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆
ポッドキャスト 充実 あり(別アプリ) あり(限定的)
ファミリープラン 6人1,580円 6人1,680円 6人1,680円
オフライン再生 対応(有料プランのみ) 対応 対応
デバイス連携 Chromecast/PS5等 Apple製品最強 Echo/FireTV最強

最終的にどれにしたか——Spotifyに決めた3つの理由

3ヶ月の比較の結果、Spotifyに絞った。理由は3つある。

1つ目はレコメンドの精度。音楽サブスクの一番の価値は「知らなかった好きな音楽に出会えること」だと思っている。Spotifyのレコメンドエンジンは、自分の好みを本当によく掴んでいる。3ヶ月でApple MusicとAmazon Musicのレコメンドから「これ気に入った」と思えた曲は合わせて10曲以下だったが、Spotifyのレコメンドからは毎週5〜10曲は「これいい」と思える曲に出会えた。

2つ目はプラットフォーム非依存。自分はiPhoneだが、PCはWindowsだしタブレットはAndroid。Spotifyはどのプラットフォームでも同じ体験ができる。Apple MusicはApple以外のデバイスで使うと体験が落ちる。

3つ目はポッドキャストとの一元管理。英語の勉強でポッドキャストをよく聴くが、音楽とポッドキャストを1アプリで管理できるのは地味に便利だった。

音質にこだわりがあってAppleデバイスで統一している人はApple Music一択だと思う。Amazonプライムを既に使っていてコスパ最優先なら、Amazon Music Unlimitedを追加するのが最安選択肢。でも音楽との新しい出会いを重視するなら、Spotifyが今のところ一番いい答えだと思っている。

家族プランが実は最も賢い選択

ひとつ補足しておきたい。一人で使うなら上記の比較が参考になるが、家族や同居人と使えるなら家族プランが圧倒的にコスパが高い。

Spotifyのファミリープランは6人まで月1,580円。1人あたり263円。個人プランの980円と比べると、家族6人で割れば980円→263円になる。4人でも1人あたり395円。これは無視できない差だ。

Apple Musicも6人で1,680円なので1人280円。Amazon Musicも6人で1,680円と同じ計算になる。家族プランはどのサービスも大幅に割安なので、誰かに声をかけてシェアするのが現実的に最もコスパのいい使い方だと思う。

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